犬は人間にとって最も古く、最良の友よく呼ばれています。どんな理由から私たち人間にとって身近な存在になったのでしょう。
イヌ科とネコ科の祖先は同じ⁉︎
イヌ科とネコ科の祖先は「ミアキス」という小型の肉食獣です。ミアキスは恐竜の絶滅後に生まれた哺乳類の一種で、森の中で生活をしていた動物ですが、段々と森を出て草原で暮らすグループとそのまま森の中で生活を続けたグループに分かれていきました。前者がイヌ科、後者がネコ科に進化していったのです。
森で暮らしていたミアキスは単独で狩をしていましたが、草原での暮らしは単独での狩が難しく、群れを作り共同で獲物を狩るようになりました。
犬の起源は狼
世界各国で人間の骨と一緒に眠る犬や狼の骨が発掘されています。1990年代にミトコンドリアDNAの解析のより、犬の祖先は狼であることが判明しました。更に、2000年代に入ってからは中東のハイイロオオカミが遺伝子的に犬に最も近い判明しました。
イヌので出現についてはまだ解っていないことが多いですが、攻撃的ではないオオカミや警戒心画あまり高くないオオカミが、人間の食べ残りを食料にするために人間社会に近い場所で生活するようになり、人も自分たちの生活にオオカミの能力が役に立つことが分かり、飼い馴らすようになったと考えられています。
人とオオカミの関係性
現在、世界中に人とオオカミの関係性を示す遺跡が発掘されています。その中で明らかに犬にものと思われる骨が、ドイツの洞窟から14,000年前の人骨とともに犬の下顎骨が発見されたのが最も古いとされています。また、イスラエルからは人間と一緒に埋葬された子犬の骨が見つかっています。子犬の胸辺りに人の手が置かれた状態で発掘され、人間と犬の精神的な繋がりが考えられるます。