これを読んでいるということは、これから犬を飼いたいと考えているのではないでしょうか。飼いたい犬種が決まっている人や大きさや毛の色、長さなど曖昧だけどこういう犬がいいな〜と考えている人様々だと思います。
犬=かわいい
犬=賢い、頭が良い
などと皆さんの犬に対して良いイメージを持っている人が多いと思いますが、犬という動物の生態や習性を理解していないと「こんなはずじゃなかった、、、」「なんでこうなったんだろう、、、」と理想の暮らしからかけ離れた生活になってしまいます。そうならないためにも犬について学び、犬種それぞれの特徴や性格、遺伝子疾患の有無などしっかり理解する必要があります。
犬はかわいくて賢い、かけがえのないパートナーになります。一緒に楽しく幸せになるために、外見だけではなくその犬の性質を理解して選ぶことが大切です。
犬種の選び方
見た目だけで選ばない
犬を飼うときに見た目で決めてしまう人が多いと思いますが、犬はぬいぐるみや人形などの物ではありません。人間と同じように「一緒にいて欲しい」「楽しい、うれしい」というポジティブな感情と「寂しい、悲しい」「こんなふうにしないで欲しい」などネガティブな感情を持っています。
【犬はとても豊かな感情を持っている命ある生き物】
このことを忘れてはいけないのです。
流行で選ばない
命を物のように扱いたくはないですが、ファッションのように犬にも流行がきてしまいます。
特に日本ではテレビ、SNS(芸能人や有名人)の影響で1種類の犬種が爆発的に人気になりやすく、高値で取り引きされることがあります。工場で機械が作るような人工物であれば生産体制は整えやすく増産もしやすいです。人気が収まってきたらまた生産体制を整えることで調整できます。
しかし、動物の場合は機械のようにはいきません。ひとつの新しい命を生むということは、一定期間の妊娠が必要なうえに一頭から生まれてくる子犬の数には限りがあるので簡単に増やせません。出産には母犬の身体的な負担が大きいことから何度も生ませることは虐待にもなります。
「人気だから」「高く売れるから」「たくさんの人が欲しがるから」といった理由からお金儲けのために繁殖をする人も出てきます。そうなると遺伝的に問題のある犬たちが繁殖に使われ、遺伝子疾患を持った子が生まれたり、母犬や兄弟犬と早過ぎる時期に引き離され問題行動を起こしやすい子育ってしまう子もいます。
その犬が本来持っているはずの良い性質が人の手によって歪められてしまいます。その結果、誤解による偏見を持たれる犬種が増えてしまうのです。子犬の頃から遺伝子疾患と闘い続ける犬生を送らなければならないのはかわいそうです。
「犬はかわいい」=犬の性質や行動パターン、個性を理解したうえでの「かわいい」